反田恭平さんが、2021年第18回ショパンコンクールで日本人としては内田光子さん以来半世紀ぶりの2位の最高位入賞の快挙を成し遂げ、今や国内はもちろん、海外でも引っ張りだこの様相ですよね!
今回、日本でもショパン国際ピアノ・コンクール第2位入賞を記念して全国6会場で【反田恭平凱旋コンサート】が行われ、反田さんがショパンコンクールで演奏した全ての曲目が演奏され、ショパンコンクール時の緊張などが取り払われた一層素晴らしいコンサートになりました。
今回、【反田恭平さんの凱旋コンサート】での素晴らしい演奏がCDに収録されて販売されることになり、反田恭平のショパンが再度楽しめるとは、嬉しい限りですね!
反田恭平の凱旋コンサートがcdに収録!
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【反田恭平の凱旋コンサート】は、2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクール第2位入賞を記念して、帰国後全国6会場で開催された【反田恭平凱旋コンサート】より、2022年1月6日、7日と2日間に行われた東京・サントリーホール公演をCDに収録し、CD2枚組のオール・ショパン・プログラムとして販売されてます。
反田さんは「ショパンコンクール」での ”今まで経験したことのない緊張感 を味わった演奏だった”と言っていたので、今回、コンクール本番での緊張感から解放された「凱旋コンサート」での演奏は、肩に力が抜けた、反田さんの余裕と自信のある美しく素晴らしい演奏となっているのです・・
CD:1
1.ワルツ 第4番 ヘ長調 Op.34-3
2.マズルカ風ロンド ヘ長調 Op.5
3.バラード第2番 ヘ長調 Op.38
4.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22
5.3つのマズルカ Op.56 マズルカ ロ長調 Op.56-1
6.3つのマズルカ Op.56 マズルカ ハ長調 Op.56-2
7.3つのマズルカ Op.56 マズルカ ハ短調 Op.56-3CD:2
1.ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35 第1楽章 Grave – Doppio movimento
2.ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35 第2楽章 Scherzo – Pu lento
3.ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35 第3楽章 Marche funebre
4.ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op.35 第4楽章 Finale. Presto
5.ラルゴ 変ホ長調 B.109
6.ポロネーズ第6番 「英雄」 変イ長調 Op.53
7.ノクターン第17番 ロ長調 Op.62-1
8.12の練習曲 Op.10より 第1番 ハ長調
9.12の練習曲 Op.25より 第10番 ロ短調
10.スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31
11.献呈/All Chopin Program とアンコール曲も贅沢に収録!
反田恭平はショパンコンクールで2位入賞!
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反田恭平は、2021年第18回ショパンコンクールで、内田光子さんが2位受賞して以来、半世紀ぶりの日本人最高位の2位に受賞しましたよね!
一躍世界にその名を轟かせ、「世界が一変した!」と反田さんは言ってます。
「日本で最もチケットが取れないピアニスト」と言われている反田恭平さん、第18回のショパンコンクールに挑戦するか否かでとても悩んだようです。
コンクールに出場すること自体がリスクだったと云います。
それを考えたのは、前回の第17回2015年のショパンコンクールが終了してからで、ピアノコンクールとしては、世界で最も権威ある国際コンクールで、自分のピアノのレベル、技術を試してみたい、と思う反面、当時すでに、人気ピアニストであったし、自身でオーケストラを編成して株式会社化して代表となっているので、
「もし、コンクールで予備予選とか、一次や二次予選あたりで落ちてしまったら、世間の評判が落ちるかもしれないし、自分のオーケストラの団員からの評価も落ちて、旗振り役に力が弱まり支障を来たすかも知れない~」
とのリスクも背負うことになる。
ただ、ショパンコンクールは5年に1回しか行われず、出場者は17歳~30歳の年齢制限があるので、反田恭平にとっては、第18回(当初は2020年、コロナで2021年に延期)は最初で最後のチャンスとなるのです。
かなり悩み考えた結果
「もし、この最後のチャンスに臨まなかったら、一生悔いを残すのではないか」
と考え、このチャンスに挑戦する決心をしたそうです。
決めた以上、あくまで1位を目指し、徹底した準備を始めるのです!
ここが、反田さんの、凡人ではないところですよね!
まず第1に、ショパンの故郷、ショパン出身の音楽大学である、ポーランド・ワルシャワのショパン音楽大学に2017年から留学し、マズルカやポロネーズといった民族舞踊への理解を深めるには、現地で学ぶことが重要と考えたのです。
「ショパンのしゃべり方」といいますか、ショパンを弾くうえでの語法はやっぱり現地で学ぶのがいちばん。パレチニ先生のレッスンは1回1回が本当に貴重な時間だったという。
第2に、ショパンの楽譜と真剣に向き合い、多くの文献を読み、ショパンについてとことん研究し、コンクールで何をどの順番で弾くか、1~3次予選の各ラウンドで伝えたいのは何か、それをどう表現するか、自身の個性をどのように出していくか~を深く考えたという。
第3に、体格を変えることまでやっているのです・・
ピアノのタッチの圧力は体格に比例するとばかりに、自分の体重をかなり増やすことまでやっているのですよ・・ちょっと驚きです!
その他、細かい所は多々ありますが、反田恭平は徹底した努力の甲斐もあり、モチロン傑出した才能もあり、世界で2位という偉業を成し遂げたのですね!
反田恭平がショパンコンクールでラルゴを初演!
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<TouTubeより>
反田恭平がショパンコンクールの3次予選に「ラルゴ(聖歌)」【神よ、ポーランドをお守りください】を入れたのは、選曲が、特徴際立つ素晴らしい選択だったとの評価が高かったのです。
この曲は一般に出回ってなく、反田さんが、ショパンの心臓が眠る教会の前のベンチにあるボタンを押すと「ラルゴ(聖歌)」曲が流れるのを聴いて、「良い曲だ!」と直感し、楽譜を探がしたが一般に出回っておらず、反田さん個人が一生懸命見つけてきて、ショパンコンクールの審査員も「聴いたことのない曲だ」~とあせっていたそうナ・・
つまり、18回、約100年間行われてきたショパンコンクールの中で、初めての演奏楽曲を反田恭平が演奏したことになるのですよ!
凄いですね!! やはり、常人ではないです!
そして、反田恭平は3次予選で、これまでこのコンクールで誰も弾いたことのなかった「ラルゴ(聖歌)」【神よ、ポーランドをお守りください】を演奏したのです!
この曲のあと「英雄ポロネーズ」を演奏し、大きな反響をいただいたという。
作戦成功!~というわけですね!
まとめ
今回、反田恭平の【ショパンコンクール凱旋コンサート】を収録したCDの紹介をさせて頂きました。
すでに、2021年の第18回ショパンコンクールから一年以上が経ちましたが、ますます進化するピアニスト【反田恭平】に目が話せません・・
ショパンコンクール本番時の演奏はもちろん素晴らしいものでありましたが、一年が経ち、ショパンコンクールで演奏した楽曲をより進化した反田恭平のピアノ演奏をCDに収録され、いつでも、その素晴らしい演奏、音色を聴くことが出来るとは、本当に嬉しいことですよね!
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