辻井伸行とアシュケナージ、どちらもそれぞれ、21世紀と20世紀を代表する偉大なピアニストの一人ですよね・・
その「世界的な」ピアニストとピアニスト兼指揮者の両人の共演が実現して10年、一部が録音されてCDとして私たちに届けられるのは、嬉しい限りですね・・
今年(2022年8月現在)辻井伸行 33歳、アシュケナージ 85歳、ということなので、辻井伸行は孫のような年代で、モチロン、経験値からいっても、まだアシュケナージには及びませんが、アシュケナージのピアノ演奏の冴えた美しい音色と、辻井伸行の音色がととても似ている感じがするのですが、あなたはどう感じますか?
今回は、指揮者としてのアシュケナージと、ピアニストとしての辻井伸行の素晴らしい共演の模様と、販売されたCDの内容についてのお話になります。
辻井伸行はアシュケナージとの出会いで更に成長!
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辻井伸行とピアニストで指揮者の巨匠アシュケナージとの出会いは、とても意義深いものと思われます。
辻井伸行が、2009年にヴァンクライバーンコンクールで優勝してから、世界での演奏活動が増えて、1年後には、尊敬し憧れていたアシュケナージさんと指揮者として出会い、
2010年6月に世界最高峰のドイツのベルリンフィルハーモニーと、
【ショパンの 『ピアノ協奏曲第2番』と『ノクターン』】を初共演することが出来たのです。
その後、アシュケナージの招きで、2012年にはロンドンでフィルハーモニア管弦楽団とも共演しました。
現代最高のピアニストの一人とも言われているアシュケナージについて、
辻井伸行は「小さい頃からCDを聴いてきて雲の上の存在のアシュケナージさんと共演出来るのは幸せです。一回一回の演奏を大事にしたい」とコメントしています。
またアシュケナージも「彼は素晴らしい才能を持ったピアニスト」と辻井伸行を称えている。
ピアニストの辻井、指揮者のアシュケナージ、として約10年間、共演しては辻井はアシュケナージにアドバイスを受け、更に大きく成長されたと思います。
ですから、今や、世界的なピアニストの一人となった辻井伸行と、世界の巨匠、ピアニストで指揮者のアシュケナージさんとの出会いは、とても深い意味合いがあると思いますし、辻井伸行はアシュケナージに出会えて、直接薫陶を受ける機会を得ることが出来たことは、この上ない幸せだったと思いますね・・
辻井伸行のショパン ピアノ協奏曲第2番
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辻井伸行とアシュケナージが2010年6月の初共演の時、非常に耳が肥えているベルリンの聴衆ですが、ライブ録音が行われたベルリン・フィルハーモニーの会場をほぼ満員にしたという。
ここ数年の辻井伸行がベルリンでの演奏活動で、耳肥えの厳しきベルリンの聴衆が、辻井伸行のピアノ演奏を聴いて衝撃を受け、感動の涙を浮かべてる様子を画像で見ました・・
辻井伸行のピアノ演奏を聴いて辻井伸行のフアンになったベルリンの聴衆、その聴衆から彼の演奏ぶりを聴いて興味を覚えた聴衆や、徐々に上がっていった彼の知名度が、アシュケナージとの初共演の会場を満員にしたのでは~と思われます。
演奏曲目は
・「ショパン・ピアノ協奏曲第2番」
・「ショパンのノクターン」
がライブ録音されました。
ベルリンのフィルハーモニーを舞台に、アシュケナージの薫陶を受けた辻井伸行が、素晴らしいタッチと輝く彼独特の音色で、華麗に、そして感動的にショパンの名作をピアノ演奏し、耳の肥えた厳しいベルリンの聴衆をも感動の渦に巻き込んだ話題の演奏です・・
Piano Concerto No.2 in F minor, Op.21
1 第1楽章 Maestoso
2 第2楽章 Larghetto
3 第3楽章 Allegro vivace
[ライヴ録音]2017年5月15日
ベルリン、フィルハーモニー
Live Recording at Philharmonie, Berlin, May 15, 2017
4 ノクターン 第1番 変ロ短調 作品9の1
Nocturne No.1 in B flat minor, Op.9 No.1
5 ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2
Nocturne No.2 in E flat major, Op.9 No.2
6 ノクターン 第20番 嬰ハ短調《遺作》
Nocturne No.20 in C sharp minor, Op. posth.
[録音]2015年11月6日&7日
ベルリン、テルデックス・スタジオ
Recording at Teldex Studio Berlin, November 6&7, 2015
ウラディーミル・アシュケナージ指揮 ベルリン・ドイツ交響楽団 1-3
辻井伸行のベートーベン ピアノ協奏曲第3番
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辻井伸行が敬愛する巨匠アシュケナージとシドニーのオペラハウスで共演した
【ベートーベン ピアノ協奏曲第3番】のコンサートのライヴ・レコーディングです。
ピアニストとしても指揮者としても完全にこの曲を手中に収めているアシュケナージによる万全のサポートの下、辻井伸行の美しい音色と自信にあふれた演奏がシドニー・オペラハウスに響きわたります。
感極まった会場の空気をもリアルに収録されています。
シドニーの聴衆の心を打った演奏を余すところなく収めた録音です。
辻井伸行は2016年10月、3日間にわたり、ウラディーミル・アシュケナージ指揮シドニー交響楽団と共演し、世界遺産で知られるシドニー・オペラハウスのコンサートホールで
【ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番】
を演奏しました。
当時、シドニー交響楽団の指揮台に10年以上定期的に招かれていた指揮者・アシュケナージと度重なる共演を重ねている辻井伸行が、今回、名手ぞろいのシドニー交響楽団と、
【ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番】を奏でます。
この曲を知り尽くしたアシュケナージとシドニー交響楽団の緊密な連携から生まれる絶妙なアンサンブルが、ソリストである辻井伸行の美しい音色と自信にあふれた演奏に寄り添います。
大成功を収め、熱い空気に包まれたシドニー・オペラハウスの様子をリアルに収録されています。2020年に惜しまれながら引退した巨匠アシュケナージとの貴重な共演の模様を収録したCDです。
Disc-1
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番
※シドニー オペラハウス LIVE
辻井伸行 (ピアノ)
ウラディーミル・アシュケナージ指揮
シドニー交響楽団
2016年10月20日-22日
シドニー・オペラハウスのコンサートホールにおけるライヴ録音
まとめ
今回は、今や世界的なピアニストの一人となった辻井伸行が、敬愛するピアニストで指揮者の巨匠・アシュケナージとの出会いによって、一層磨きがかかり成長されたノブ君の演奏が聴けるのは嬉しい限りですよね!
「ピアニストでソリストの辻井伸行と指揮者のアシュケナージ」としてショパンをはじめ、ピアノ協奏曲をたびたび共演し、録音されたものの中から、CDとして販売されている、
【ショパン 『ピアノ協奏曲 第2番』と『ノクターン』】
【ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番】
の2枚のCDをご紹介をしましたが、あなたも辻井伸行の更に成長し磨きがかった美しい音色を、ぜひ堪能してくださいネ!
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