タオルケットは夏に欠かせない寝具の一つですが、年中お使いの方も増えていますよね。
最近では、昔ながらのタオルの風合いのもののほか、素材や織り方で種類も豊富になり、より掛け心地や肌触りの良いタオルケットが見受けられるようになりました。
ここでは、タオルケットの素材の種類やサイズに合った選び方、肌触りの良いタオルケットなどをご紹介しますね!
タオルケットの素材と種類
タオルケットは、素材、織り方で、肌触りや風合いが異なります。素材、織り方別のタオルケットの特徴、種類をご紹介します。
◎タオルケットの素材には、自然な肌触りの天然素材と、機能性にすぐれた化学素材があります。
・天然素材
タオルケットは、天然素材の綿が主流です。
綿100%なら、さらりとした肌触りで、肌にやさしく、ふんわり感と暑い夜に身体を冷やさない程度の適度な保温性があります。
さらに、肥料や化学薬品を使わずに栽培されたオーガニックコットンなら、敏感肌の人や、小さな子供にも最適。
麻素材は、吸湿性、放湿性に優れ、肌にべたつかないシャリ感が特徴です。綿素材に比べ、少し重さがあります。
綿と麻の混紡素材は、麻100%より肌触りが柔らかくありながら、しゃりっとした肌触りが特徴です。
・化学素材(化繊)
自然な肌触りの天然素材に対して、化学素材は加工方法により肌触りや機能性に変化をつけられるのがメリット。
特に夏場は、ポリエステルなどを加工して、ひんやりとした肌触りにした接触冷感素材を利用したものが快適です。
マイクロファイバー素材は、吸水性と速乾性にすぐれ、なめらかな肌触りが特徴です。
・混紡・・綿と化繊の混紡
綿にレーヨンやポリエステルなど化繊が混紡されたタイプは、綿100%タイプより軽さがあり、綿では味わえないとってもソフトな感触があります。
冷感タイプの特殊繊維などの化繊素材は、夏に涼しく眠るために開発された新素材です。
肌に掛けるなど身体に触れると、ひんやり感を伝える素材で、汗などの吸水性も高く、夏の暑さ対策に優れているのが特徴です。
◎タオルケットの織り方による種類、特徴
大きく分けて三種類あります。
① 昔ながらのタオルケットにあるように、表面と裏面の両方にループがあるタイプ。
ジャガード織タオルケットとマイヤー織タオルケットです。このタイプは、吸水性に優れて、汗をしっかり吸湿します。
ジャガード織タオルケットは、しっかりした厚みと重みがあります。マイヤー織タオルケットは、パイルが抜けにくく、ほつれにくい織り方で、ジャガード織より薄手で、使いやすいタオルケットです。タオルの感触がお好み、また、昔ながらのタオルケットの風合好みの方に向いています。
② 裏面はループで、表面はループがカットされたビロードのようなタイプ。
シャーリングタオルケットと呼ばれています。表面は、ビロードのようにパイルのループがカットされていて、光沢があり、プリント柄が美しいのが特徴です。
ベッドの上にかけても、タオルっぽさがなく、寝室に合う色や柄を選ぶことで、インテリア性もあり雰囲気をよくしてくれます。
裏面は、パイルになっていますので、掛け心地は、タオルのような風合いです。パイルの肌触りがお好みで、さらに、見た目の雰囲気の良さも重視する方に向いています。
③ ループのないタイプ。
ガーゼタオルケットやワッフル織タオルケットなどです。
ガーゼタオルケットは、2重ガーゼから、5重ガーゼタイプなどがあり、ガーゼを重ねて作られ
ています。ふわふわで肌に負担のない、やさしい風合いが特徴で、通気性と吸湿性に優れています。
赤ちゃんの寝具でも使われるほどの優しさなので、肌に負担をかけたくない敏感肌の方や、軽いタオルケットをお好みの方に向いています。
タオルケットのサイズと選び方
タオルケットのサイズは、シングルサイズの 140×200、150x200cm が主流です。
ダブルサイズの190x200cm は、製造が年々減少しています。
140x100cm のハーフサイズは、おなかの上だけちょっと掛けたい時に最適なサイズで、お昼寝にも使えて一枚あるととても便利なので、人気が出てきているサイズです。
ダブルより大きいサイズは、現在日本では、織り機がなく、製造がない状況のようです。
また、どうしても、クイーンサイズ、キングサイズのケット類をお探しの方には、綿毛布をおすすめします。タオルケットとほぼ同じ感触でお使いできます。
ちなみに、綿毛布とは、
起毛の毛羽の部分に綿素材を使った毛布のことで、季節を問わず一年を通して使えます。
静電気が発生せず、手軽に家庭で洗えるので、赤ちゃんや敏感肌の方にも喜ばれています。
天然素材の毛布なので、冬場には羽毛布団の内側にかけて使います。
肌触りが良いタオルケットを!
タオルケットにも色々と種類があり、素材や織り方によって肌触りの心地が変わります。
好みの肌触りを手に入れるには、タオルケットにどんな素材と織り方のものが良いのか、考えてみましょう。
〇タオルケットの肌触りの良さを、
・素材で選ぶ。
肌触りの良いタオルケットにこだわりがある方は、上質な素材のものを選びましょう。
肌触り、心地が格段に良くなります。上質な素材とは、綿の場合、今治、スーピマ超長綿、インド綿、エジプト綿、などは、肌触りが滑らかで、やさしく、ふわふわなので、充分に掛け心地の良さを堪能できるでしょう。
・織り方で選ぶ。
タオルケットにも色々と種類があり、織り方によって触り心地が変わります。
ふわふわとした肌触り、サラサラとした感触など、タオルケットの魅力はその肌触りにあります。
肌に直接触れるものなので、好みの肌触りの織り方のものを選びましょう。
a.ジャガードタオルケット
表面にも裏面にもループが出る、体表的な織り方で作られたタオルケットです。
重みがありますが、ふかふかとした心地よい厚みや、吸水性の高さが魅力。
オールマイティーに使えますが、肌触りが良くしっかり汗を吸い取るので、汗っかきな人や汗もなどが気になる子供が使うのに向いています。
シャガード織機で糸の長さや色の組み換えを自由に調整することで、複雑できれいな模様を作れるため、見た目の良さにも定評があります。
b.シャーリングタオルケット
パイルのループの上部をカットして、ビロード状の滑らかな、暖かみのある肌触りに仕上げたタオルケットです。
吸水性も良好で,見た目も美しい。
c.マイヤー編みタオルケット
マイヤー織機で作ったタオル生地ですが、パイルは長めでも糸を縦横の地糸に絡ませて織り上げるので、糸が抜けにくいという特徴があります。
耐久性が良いので長持ちしますし、他の生地よりも薄手なので、身体へのフィット感が良好。
ボリューム感には劣りますが爪や指にループが絡まないので、子供やお年寄りでも安心して使えますし、日常用途に向いています。
d.ガーゼケット
フワフワ感を作るループがなく、粗い目で平織りにしたガーゼ生地を重ねて縫製したタオルケットです。薄くて目の粗いガーゼは通気性が良く、非常に柔らかいのが特徴。
重ねる枚数はいろいろですが、間に空気の層ができると程よく暖かく爽やかで、その快適性から新生児期の赤ちゃんの肌着にも好んで使われています。
吸湿性も抜群なので敏感肌の人や、サラリとした触感が好きな人など、子供から大人まで幅広くおすすめできますが、逆にザラザラとした感触やスースーする感じが苦手だという人も多いです。
肌には優しいのですが、パイルのフワフワとしたタオルケットが好きな人には物足りないかもしれません。
タオルケットの肌触りの良さは、素材や織り方によって違いがあることをお話しました。
あなたも、それぞれ素材や織り方から、好みに合う、肌触りの良いタオルケットを見つけてくださいね!
まとめ
素材や織り方の種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまうタオルケット。
ですがその反面で、機能性や肌触りのバリエーションが豊かだからこそ選びがいがあり、一人一人の好みにピッタリのものが選びやすいともいえます。
タオルケットは夏だけでなく、一年を通して活用できる便利な寝具。
あなたも素材や種類の特徴を賢く見分けて、自分にとって一番使いやすい、快適なタオルケットを見つけてくださいね!